ヲタカレ。〜デキる先輩の秘密〜






「どうしたんですか?」



思わず聞くと、



「澪ちゃん。

……俺の家に来ませんか?」




ドクンと胸が鳴る。




「片付けはしましたが、まだオタクっぽさは残っていますが」






あたしは黙って柏木さんの手をぎゅっと握る。

柏木さんは真っ赤なまま、あたしの手を握りしめていた。





柏木さんの家に行くってことは……

そういうことだよね?

あたし、大丈夫かな。

手を繋ぐだけで、こんなにもドキドキしているのに。





柏木さん、大好きです。

あなたと話し、あなたと触れるたびに好きが大きくなります。

あたし……

どうすればいいのでしょう。