いけると思っていた。

例え、柏木さんにずっと彼女がいないと分かっていても。






柏木さんは同じグループの先輩で、あたしとすごく仲良くしてくれる。

一緒に笑って、仕事の相談にも乗ってくれて。

そして……一緒に食事に行ったりもした。

柏木さんにとって、あたしは特別だと思っていたんだ。

だから例え難攻不落の柏木さんでも、KMAPの一人でも、あたしは大丈夫だと思っていた。

だけど、それは自惚れに他ならなかった。

あたしの恋は、終わってしまったのだ。