柏木さんは、すっごい優しい顔であたしを見る。 チャラ柏木さんのくせに。 そして、胸がさらに張り裂けそうになり、身体が溶けそうになり。 柏木さんを握る手に力を込めた。 「南條……俺も好きだ」 低くて甘い声が、あたしの耳朶を刺激する。 「すげぇ好きだ……澪」 急に名前を呼ばれ、びっくりした。 そして、にやけてしまった。 柏木さんの言葉が嬉しい。 身体がキュンキュンいって、持たないよ。