見上げると、すっごくかっこいい柏木さんと視線がぶつかる。
顔は紅潮し、切れ長の瞳は少しとろんとしてあたしを見ている。
そして、なぜか溢れんばかりの色気も伴っていて。
本当に童貞なのかと叫びたくなる。
そんな柏木さんから目が離せなくて。
鼓動はひたすら速くて。
柏木さんがその気なら、抱かれてもいいと思った。
いや、むしろ抱かれてしまいたい。
「柏木さん……好きです」
相手はチャラ柏木さんなのに。
なに素直になってるんだろう、あたし。
好きといったら、好きがさらに溢れてきて。
身体が壊れそうなほど好きで埋め尽くされて。
あたしの理性の扉が壊れそう。



