それなのに、慧太郎は分かってくれない。 「もし良かったら、僕たちのグループと合同でやろうよ」 なんでそうなるわけ? ……あ、さては、柏木さんだな。 柏木さんとデキているから、合同で開きたいんだ。 「あたし、飲み会係じゃないから。 言うなら、飲み会係に言ってよ」 あたしは慧太郎を突っ撥ねて、鞄を持ち上げた。 そして、足早にオフィスを去る。 もう、柏木さんのせいで、踏んだり蹴ったりだ。