「緊張しているのは、柏木さんだけじゃないんです」 あたしは静かに言った。 柏木さんのことを考えるだけで、心臓がバクバクいって、身体が熱くなって。 「恥ずかしいけど、柏木さんにもっと触れたいんです」 自分でもびっくりする。 あたし、何積極的になってるんだろう。 それくらい、抑えられないんだ、あたしの気持ち。 「柏木さん…… もう少し、くっついてもいいですか?」