そんなあたしに、柏木さんは容赦しない。 「じゃ、南條には特別に、俺のウィンナーを……」 「はぁ!?キモい!消えてください!!」 あたしは顔を真っ赤にして立ち上がった。 柏木さん、どういうつもり? なんでそんな馬鹿なことを言えるの? 魔法使いのキモオタじゃないの!? 混乱するあたし。 何が本当で何が嘘なのか分からない。 高柳君は柏木さんを見て、苦笑いしていた。 マトモな高柳君は、柏木さんみたいな馬鹿なことは言わないだろう。