あの日、午前中に裕斗の検査があって、私は裕斗と一緒に病院に行った。
いつものように検査をして、異常が無かったら帰るはずだった。
なのにその日は、2人で先生の所に呼ばれた。
そこで言われたのは、
「次の発作が最期だと思って下さい」
それから2人でどう帰ったのか分からない。
どうしたらいいのか分からなくて。
でも裕斗は、
「兄ちゃんには受験が終わるまで言わないで」
って、自分の事より颯斗の事を心配していた。
もうすぐ死んでしまうって分かってるのに
「受験までに俺が死んじゃっても、本当の事は言わないで」
最後まで颯斗の事ばかりだった。


