龍神×紅蓮



そして、空がオレンジ色に染まり始めた頃。


もうすぐ裕斗が帰って来る頃だと思って、リビングに下りた。


すると、リビングには出掛けていたはずの母さんと、仕事に行ってたはずの父さんがいた。


よく見ると、2人とも肩を震わせていた。


電気もTVも付いてない静かな部屋で。


「2人とも、どうしたの?」


俺が声を掛けると、ビクッとする。


こっちに振り返った2人は、目を真っ赤にしていた。


「颯斗…」


持っていたハンカチで涙を拭う母さん。


何だよ、そんなに泣くような事があったのかよ。


「裕斗が、死んだの……」


……は?


裕斗が、死んだ?


何の冗談だよ、笑えない。


「公園からの帰り道に事故にあったらしいんだ」


父さんまで、何言ってんだよ。


裕斗が事故って、嘘だろ……


昼だって、元気に俺の所に…


あ……


俺のせいだ。


俺が、一緒に公園に行ってれば、裕斗が事故に合う事もなかったのかもしれない。


裕斗は助かってた。


俺が、裕斗を殺したんだ。