『野倉、ねぇ…』
さすが悠太郎さん。
野倉って名字に反応する。
『紅蓮の副総長の弟って所か』
そこまで分かってしまった。
悠太郎さんは警視総監である傍ら、あたし達龍神の情報係として動いてくれている。
そしてあたし達は、情報を提供してもらう代わりに警察の手に負えない奴らを捕まえる手伝いをしてる。
「はい、あたし紅蓮の姫になったんです」
まぁ、ここでわざわざ言わなくても知ってると思うけど。
『お前が決めた事だ、俺は何も言わない。資料はパソコンの方に送っておくから』
''希が決めた事だし、異論はないよ''
悠司が言ってくれた言葉。
さすが親子、同じ事言ってる。
「分かりました、ありがとうございます」
『あぁ、しっかりな』
そして、悠太郎さんは電話を切った。


