あたしが下には着いた時には、周りがざわざわしていて。
幹部達も驚いてるよう。
「初めまして、梶田希です。紅蓮の姫になりました、でも嫌なら言って下さい、すぐ辞めます」
無理やり姫になっても、あたしも下っ端君達も嫌な思いするだけだし。
でも、そんな思いとは裏腹に…
「命に代えても守らせていただきます!」
って、あたしの目の前にいた、下っ端君達の中でもリーダー的な子が言った。
周りもそれに合わせて、頷いてくれてて。
これって…
あたしは思わず上を見上げた。
みんな微笑んでくれてて…
っ…
あたし、正式に紅蓮の姫になったんだ。
「ありがと!でも、あたしの命より自分の命を大事にして、あと幹部達に何を遠慮してるのか分からないけど、あたしには遠慮なんていらないから」
言いたい事は全部言った。
なのに、みんな固まっちゃってて。


