そして遠ざかって行く足音。
「どうしてドア越しで会話してるの?って思ってるよね」
そう言ったのは、やっぱり颯斗で。
あたしは正直に頷いた。
「俺達にも分からないんだ。気付いたらそうなってた」
寂しそうに微笑む颯斗。
「何か遠慮してんのかなって思ってる」
遠慮?
「俺達が話してるのに邪魔しちゃ悪いとか思ってるんだよ、きっと」
何それ…
そんなのただの仲良しごっこじゃん!
上辺だけの仲間。
「この話は止めだ、行くぞ」
そう言って立ち上がる蓮華。
それに伴って他の奴らも立ち上がって、部屋を出る。
出ると、下にはさっきよりも断然多い数。
大体200くらいだね、やっぱり。
「お前らに紹介したい奴がいる」
そう言った蓮華があたしを見て顎で合図する。
自己紹介しろって事ね。
顎でしなくてもいいじゃん。
そう思いながらあたしは階段を下りた。
上から見下ろすのは絶対しない。
同じ仲間なのに、上下関係がある感じが嫌なんだ。
だから、龍神の倉庫に2階は存在しない。


