「くっ…」 悔しそうに顔を歪める京子。 ウーウーウー 遠くから聞こえるサイレンの音。 近付いてくると、倉庫の前で止まった。 ゾロゾロと中に入ってくる警官。 月影のみんなも戸惑ってる。 「あいつよ」 あたしが京子を指差して言うと、傍に居た警官が取り押さえに行った。 大人しく手錠をかけられる京子。 そして、幹部室に入って行った警官が出て来ると、手には小さめのトランクがあった。 あれが、証拠ね。 「ありがとうございました」 警官達はあたし達にそう言うと、京子を連れて出て行った。