「ん…」


目を開けると真っ白い天井。


この1週間ですっかり見慣れてしまったこの空間。


慣れって怖い。


もう、何をされても何も感じなくなってしまった。


触れられても、キスされても、もちろんその先の事をされても何も感じない。


あたしはまた、玩具になったんだ。


…重たい体を起こす。


「またか…」


今のあたしは何も身につけていない。


昨日の夜もヤられ、その途中で寝てしまったんだ。


あいつは、あたしの体が好きだ。とか気持ち悪い事言って服をあまり着せたがらない。


体がベタベタして気持ち悪いあたしは、重たい体を引きずって浴室に向かう。


常にお湯が張られている浴槽に浸かる。


「ふっ…」


思わず笑いが出る。


何やってんだろ、あたし…


きっと、清羅や悠司、父さん達はあたしの事を探してるはず。


あたしのせいで迷惑かけてるっていうのに、呑気にお風呂なんか入って、馬鹿みたい。


迷惑かける事しか出来ない自分に腹が立つ。


情けなさすぎて笑いしか出てこない。