部屋の外が騒がしい…
どうしたんだろう…
そう思って、部屋の外に出てみると、怪我を負った組員が支えられながら歩いていた。
「どうしたの!?」
驚いて飛び出したあたしに、組員はすごく辛そうな顔をしていた。
「すみませんお嬢…紅蓮を、守れませんでした…」
え…
その一言であたしの思考は停止する。
紅蓮を、守れなかった?
「希!」
固まってしまって動けないあたしの元に、清羅がやって来た。
「ねぇ、みんなは大丈夫なの!?」
あたしは気が動転して、清羅の両腕を掴み、激しく揺すった。
「落ち着け希、やられたのは渡辺兄弟だ。出血はひどいらしいが命に別状はないらしい」
桐と、椿がっ…
また、あたしのせいでみんなが傷ついた…
あたしの…せいで……
あたしは気が抜けて、その場にペタンと座り込んでしまった。
「ごめん、なさい…ごめっ、なさいっ……」
泣いちゃダメだ。
そんな思いとは裏腹に溢れ出す涙。
「希、お前のせいじゃない。お前が思い詰める事はねぇよ」
ふわっと優しく抱き締めて、背中をさすってくれる清羅。
「ちゃんと守れなかった俺達のせいです。お嬢は何も悪くないです」
奥歯を噛み締めながら頭を下げる組員。


