「ねぇ哲、鬼塚組の頭とは何話したの?」
哲は視線を天井に移し、いきなりだなって突っ込んでた。
うん、自分でもいきなりすぎたと思う。
でも、目的はこの事だし、一刻も早く解決しないといけないから。
「あいつは、お前らは俺の大事なものを傷つけたんだ、このくらい当然だろって笑ってた」
え…
鬼塚組の頭は、月影に恨みを持ってるって事?
復讐?
「やっぱりな」
そう口を開いたのは清羅だった。
確信を持った表情。
「どういう事?」
「俺が調べた結果、鬼塚組の現組長は鬼塚光輝。今年新しく代が変わったそうだ」
新しく代が変わった…
鬼塚光輝…
こいつが、月影と洋介を…
「鬼塚光輝、今は父親の性だが、旧姓は長谷川だ」
は?
旧姓?
…長谷川?
……っ!?
「長谷川、光輝」
あの光輝が鬼塚組の頭…
そして、月影と洋介をひどいめに…
あ。
どうして気付かなかったんだろう…
大和が言ってた頭の容姿。
背が高くて、黒髪で、一重のキリッとした目。
あたしは、1度会ってるというのに…
早く気付いてたら、何かが変わってたかもしれないのに…
許せない。
どうしてそんな事を…
……もしかして。


