「あ、ごめんごめん」 そう言ってその場にあたしを下ろす。 「で、どうしてあたしをここに連れて来たの。てか、あんた達誰?」 って聞くと、 「はぁぁ!?」 また、さっきの奴が大声を上げる。 うるさい。 思わず眉を寄せる。 「俺らの事、知らねぇの!?」 何、自意識過剰? まぁ、でも族って事くらいは分かる。 こいつらの手元にはバイクの鍵があるし、あとは女の勘ってやつ。