「頭は?その場に居た?」
その場に頭が居たとしたら、意図的に仕掛けたもの。
いなかったとしたら、ただの下っ端の奴らが暇潰しでやった事も考えられる。
「いたよ。背が高くて、黒髪の一重のキリッとした目の男」
いたのか。
ますます、月影を襲う理由が分からない。
背が高い、黒髪、一重のキリッとした目。
このキーワードをしっかり覚えておこう。
「あ、そういえば、そいつ何か哲に言ってた。俺らは少し離れた所に居たから聞こえなかったんだけど」
「千歳、それ本当?」
「うん、確かに何か話してたよ」
これは、哲に聞くしかないな…
必ずそこに手がかりがあるはずだ。
哲が目覚めるまでは、自力でやるしかない。
よしっ。
あたしは軽く気合を入れて立ち上がった。
「帰るの?」
少し寂しそうな目で見つめてくる千歳。
「うん、もっと情報を集めないとだから」
「そっか、僕達も何か思い出したら連絡するね」
「お願いね、じゃあまたね!」
そして、3人で病室を後にした。
「とりあえず、鬼塚組について詳しく調べよう」
「あぁ」
「そうだね、その間に目覚めてくれるだろうし」
本家までの帰り道、今後について話し合っていた。


