龍神×紅蓮



そして、各階で2人と別れたあたしは教室には向かわず、屋上に向かっていた。


どうせ今日は始業式だけだし。


キィーッ


「っ…」


そこには先約がいた。


「蓮華…」


「ん?あ、やっと来たか」


蓮華が地べたにあぐらをかいて座っていた。


他のメンバーはいなくて、蓮華1人だけ。


やっと来たかって、あたしを待ってたの?


あたしがもし来なかったらどうしてたんだろ…


「あの日言っただろ?終わったら話を聞いてくれって」


え、そのために、来るかも分からないまま待ってたなんて…


「早くここ座れ」


そう言って自分の隣を指さす。


「…うん」


あたしはおずおずと蓮華の隣に腰を下ろした。


「話聞く前に…ごめん、あんなひどい事言って…」


どうしても謝りたかった。


「いや、希は間違った事は言ってねぇ、謝る必要なんてない」


笑みを浮かべる蓮華だけど、真っ直ぐを見つめるその瞳には悔しさが滲んで見える。


きっとみんなも同じだと思う。


あたしのせいで…


考えただけで胸が苦しくなる。


「ごめん…」


「もう謝んな、それより俺の話を聞け」