「懐かしいな、蓮次が死んでもう10年か」
ずっとニヤニヤしてる佐賀に対して、蓮華の顔は驚きに変わった。
「何でお前が父さんの事知ってんだよ!」
驚きが怒りに変わった蓮華。
「あぁそうか、お前は知らないんだったな。蓮次がこの組にいた事を」
初めて明かされる真実。
「まぁ、そこにいる金龍さんのお父様に殺されちまったがな」
嫌味に言った佐賀はまた豪快に笑った。
今度は周りにいる奴らも声を出して笑っていた。
蓮華は、言葉を失ってただ立ち尽くしていた。
翠さん…蓮華のお父さんは生きてるよ。
そう言って今すぐ楽にしてあげたい。
でもこれはあたしが言う事ではない。
口止めもされてるし、これは黒戸家の問題だから。
それに、もう少ししたら…
バタバタバタッ
ほら。
「ん?新しいお仲間さんか?」
呑気にそんな事言ってる佐賀だったが、入ってきた人を見て初めて驚いた表情をした。
「お久しぶりですね、お元気でしたか?」
部屋に入ってきたのは、清羅を初めとする沢神組の奴ら。
その中には翠さんもいる。


