派手に壊された扉の向こうには、100人程の組員達。
奥には偉そうに黒い革張りのソファに腰掛けてる佐賀。
その表情はどこか余裕そうで…
「金龍さん、怪我の方は大丈夫なんですか?」
気持ち悪い笑みで話しかけてくる佐賀。
あぁ、そういう事か…
あたしが怪我してるから十分に戦えないと思ってるのか…
ホント、どいつもこいつもどこまであたしをナメてるんだ。
「あぁ、おかげさまで。玄関でお迎えしてくれた奴らを数分で倒せるくらいにまで回復したよ」
そのくらい想定内だ。とでも言うような表情で見てくる佐賀。
「あいつらはまだ新人だからな。だが、ここにいる奴らは違う、人を殺す事に何の躊躇いのないイカれた奴らが揃ってるからな」
ガッハッハッと豪快に笑い出す佐賀に、気味悪くニヤニヤ笑う周りの組員達。
お前が一番頭がイカれてるよ…
確かに、周りの奴らは今までに何十人…いや、何百人と人を殺してきただろう…
目を見れば分かる。
どいつもこいつも血に飢えたような目をしてる。
「あれ?金龍さんの後ろに居るのは、紅蓮の総長さんかい?」
笑い終えた佐賀の視線はあたしの後ろの蓮華に移った。
「あぁ、そうだよ」
蓮華は殺気を込めて佐賀を睨んでるが、奴は全く怯んでない。


