5分も経たないうちに玄関には倒れた組員たちの山が出来ていた。
「すげぇ…」
後ろの方から桐の驚きの声が聞こえる。
「桐、驚いてる暇なんてない。油断してると命持ってかれるぞ」
どこから狙ってくるか分からない、戦いには油断は禁物だ。
これは、族同士の殴り合いの喧嘩じゃないんだから。
「は、はい」
あたしの言葉に怯んだ桐は、気を引き締め周りを警戒し始めた。
「次行くぞ」
真っ直ぐ伸びた長い廊下。
途中には別れ道や障子戸で閉められた部屋がいくつかある。
むやみに近付くと危ないな…
中から銃を使われたら龍神は大丈夫でも紅蓮が危ない。
「俺らが先に行く」
そう言ったのは黒だった。
見ると口角がかすかに上がっていた。
はぁ…
やっぱり黒にはあたしの考えてる事は何でもお見通しみたい。
「黒には敵わないな」
お互い軽く笑い合うと、
「行くぞ」
黒は一言そう言って廊下を進んでいった。
もちろん龍神のみんなも一緒に。
そして、あたしの予想通り閉まっている障子戸の中から銃弾が飛び出してくる。
黒は止まらず、綺麗に弾を避けながら真っ直ぐ進んでいく。
龍神のみんなは数人ずつに別れて部屋の中に入っていく。
屋敷中に多くの銃声が鳴り響く。


