「あいつの事は組で調べるから、希は佐賀組の事だけ考えてろ」
清羅と父さんがどうにかするって事か…
どうにかなるのかはわからない。
でも、あいつはあたしを狙ってくるのに、あたしは何もしないなんて…
「これ以上希望を壊したくないって思う、俺らの気持ちも分かってくれ」
っ…
卑怯だよ…
そんな切ない顔でそんなセリフ。
頷かないわけにはいかないじゃん…
「…わかった、お願いします」
今は、お願いする。
でも、佐賀組の事が片付いたら手伝おう。
決めた、けど今は言わない。
言ったら止められそうだから。
「あぁ、だから紅蓮の奴らの指導には参加出来ない」
「大丈夫、こっちは任せて」
「頼む、じゃあ帰るな」
「うん」
あたしが頷いたのを見て、軽く自分も頷いて帰っていった。
今の会話からしたら清羅の方が上みたいじゃん。
清羅は優しすぎるんだよ…
ううん、清羅だけじゃない。
悠司も父さんも、みんなそう。
あたしを甘やかしすぎるんだ。
それに甘えちゃってるあたしもダメなんだけど…
いつまでも甘えてるわけにはいかないな。
あいつの事も…


