「何やってんだ?」
この声、清羅だ。
今日は来れないって言ってなかったっけ…
でも、助かったのかもしれない…
清羅の声を聞いただけで、なぜか安心する。
「清羅…」
声が震えていた。
自分でも驚いた。
こんなにも1本の電話で心を乱されるなんて…
悠司に事情を聞いていた清羅は目を見開いて驚いていた。
いや、清羅だけじゃない、倉庫にいた全員。
最強であるはずの金龍が、恐怖で体を震わせているのだから。
清羅は黙ってあたしの所まで駆け寄って来た。
「もう大丈夫だ」
そう言った清羅は優しくあたしを抱きしめた。
もう大丈夫、その言葉にあたしはすごく安心して一気に力が抜け、清羅に全体重を預けた。
しっかりと抱きとめてくれる清羅。
「あいつが、来る…」
あたしの意識はそこで途絶えた。


