龍神×紅蓮



~♪~♪~♪~


誰かの携帯が倉庫内に響く。


ん?


誰だ?


周りを見渡してみても、誰も電話を取る気配がない。


むしろみんなも誰だ誰だってなってる。


あたしは脚立から飛び降りて音が鳴る方へ歩く。


「ここか」


携帯があったのは倉庫の隅だった。


このご時世、世の中のほとんどがスマホであるのに対して、今鳴ってる携帯は真っ黒なガラケー。


しかも、どうしてこんな所に…


「誰か違う?」


その携帯を拾って周りに聞くけど、みんな首を横に振ってる。


「とりあえず出るから、みんな黙ってて」


誰かの落し物。


なんて思わない。


だとしたら、龍神を潰そうとしてる奴らからの挑戦状か?


とりあえず、あたしらの事をよく思ってない奴が仕掛けたんだろう。


ピッ


「もしもし」


あたしは少しの殺気を込めた声で電話に出る。


『……』


確かに通話中になってるのに相手は一切話さない。


「誰だ」


何度聞いても話さない相手に苛立ちが募ってきて切ろうと、そう思ったその時だった。