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誰かの携帯が倉庫内に響く。
ん?
誰だ?
周りを見渡してみても、誰も電話を取る気配がない。
むしろみんなも誰だ誰だってなってる。
あたしは脚立から飛び降りて音が鳴る方へ歩く。
「ここか」
携帯があったのは倉庫の隅だった。
このご時世、世の中のほとんどがスマホであるのに対して、今鳴ってる携帯は真っ黒なガラケー。
しかも、どうしてこんな所に…
「誰か違う?」
その携帯を拾って周りに聞くけど、みんな首を横に振ってる。
「とりあえず出るから、みんな黙ってて」
誰かの落し物。
なんて思わない。
だとしたら、龍神を潰そうとしてる奴らからの挑戦状か?
とりあえず、あたしらの事をよく思ってない奴が仕掛けたんだろう。
ピッ
「もしもし」
あたしは少しの殺気を込めた声で電話に出る。
『……』
確かに通話中になってるのに相手は一切話さない。
「誰だ」
何度聞いても話さない相手に苛立ちが募ってきて切ろうと、そう思ったその時だった。


