「手本は今の通りだ、とはいえあんなに早く走れとは言わない。銃弾を避ける事、これが紅蓮の試練だ」
あたしらの手本を見て口を開けてポカンとしていた紅蓮達だけど、あたしがそう言うとハッと我に返って真剣な表情になる。
「それが出来なかったら、佐賀組との戦いには連れていかない」
本当は誰も連れていきたくない。
でも、こいつらの覚悟を無駄には出来ない。
「あぁ、分かってる」
蓮華の一言でみんなが頷く。
「悠司、あれ持って来い」
「了解」
そして幹部室とは別の部屋に入っていく悠司、とその後に続く龍神の下っ端が数人。
何も言わなくても着いて行くのは、あれ、が分かってるから。
出て来た奴らの手には、ベルトの付いた重りがたくさん。
そのまま紅蓮達の前まで持って行くと、
「1人3つ付けて、腰と両足」
そう言って配っていく。
指示通り重りを付けていく紅蓮のみんなの顔は少々キツそう。
1つの重りは10kg。
それを3つだから、本来の体重+30kg。
普通に重たい。
でも、それで十分に動けるようになったら軽く銃弾は避けれるようになるだろう。
「みんなは15kgね」
「「「はいっ」」」
龍神のみんなは声を揃えて笑顔で頷くと、さっき悠司達が入っていった部屋に入っていく。


