クスッ
「行きます!」
あたしが笑ったのを合図に空雅は距離を一気に詰めてくる。
速い。
明らかにスピードが速くなってる。
頑張ったんだな、空雅。
でも、それじゃまだまだだ。
あたしは、銃を取り出し正面の空雅に向けて撃つ。
パンッ
スピードを落とさないままきれいに避ける。
あたしはひょいっと後ろに飛んで空雅との距離をとる。
その間にも弾を撃っていく。
パンッ パンッ パンッ
どれも当たらない。
まぁ、当たり前だけど。
スッ パンッ パンッ
空いていた左手にも銃を持ち、二刀流で撃っていく。
流石に近付けなくなって、後ろに下がる空雅。
だから次はあたしが攻める番。
どんどん撃ちながら、素早く走って空雅との距離を詰めていく。
空雅は避けながら、身を後ろに引いていく。
クスッ
さぁ空雅、もう壁だけど、どうする?
空雅の後ろには倉庫の壁。
追い詰めた。


