次の日には学校に行って、その女に問い詰めた。
そしたらすぐ吐いて、近くの公園に菊をレイプした男を呼び出した。
姿を見た時には、2人同時にそいつに殴りかかっていた。
どれだけ殴ったか分からない。
男に意識がなくなっても、菊を死に追いやったそいつが許せなくて何度も何度も殴った。
そんな俺達を止めたのが、蓮華だった。
「止めろ、それ以上やると死ぬぞ」
こんな奴死んで当然の人間だと思ってた。
でも、こいつが死んでも菊は戻って来ない。
そう思った俺達の目からは涙が流れていた。
「もう大丈夫だ、お前ら紅蓮に来い」
大丈夫。
蓮華のその言葉に助けられて、気付けば俺達は紅蓮に居た。
それからは紅蓮の倉庫で暮らして、家にも一切帰ってない。
家に帰ると、菊の手紙が置いてあるから。
読みたくないんだ…
菊がいないって信じたくなくて。
現実を受け入れる勇気が無かったんだ。
ー桐side endー


