それからの俺達はどう過ごしていたのか分からない。
学校にも行かず、ただただ悲しみに暮れて部屋に篭っていた。
そんな時に菊のお母さんが家にやって来た。
「あの子の部屋から2人宛の手紙があったから渡したくて」
その手には『桐と椿へ』と菊の綺麗な大人びた字で書かれた1通の手紙。
「あと、2人には言わないでって言われてたけど…」
俺達は言葉を失った。
と、同時に一瞬で理解した。
どうして菊が自殺したのか……
『あの子、レイプされたの…』
俺達に媚びてくる女、そして菊の事を気に食わない女が仕掛けたんだ。
俺達のせいで、菊は死んだんだ。


