そしてあたしは蓮華達に向き直ると、付けていたウィッグを外した。
ふわっと流れる金髪。
紅蓮のみんなは驚いて固まってしまった。
「あたし、沢神希は全国No.1暴走族、龍神2代目総長、金龍」
そして、1歩前に出てあたしの両隣に立った清羅と悠司。
清羅はウィッグを、悠司はメガネを外した。
「沢神清羅、龍神副総長、銀龍」
「新堂悠司、龍神幹部、黒龍」
一気に静かになる倉庫。
それを破ったのは蓮華だった。
「希が、あの時の金龍なのか?」
あの時、きっと遠藤がやって来た時の事だ。
「うん。あ、ごめんね、床汚しちゃって」
コンクリートの床に血溜まりの跡が残ってしまってる。
「怪我は、大丈夫なのか?」
何か、蓮華が優しくていつもの冷めた蓮華じゃなくて変だよ…
「まだ少し痛むけど、大丈夫だよ」
あたしがそう言うと安心したようにため息をつく。
「だからこのくらいで死なねぇっつっただろ」
そういえば、そんな事言ってたね。
「あ、あぁ」


