「椿!しっかりしろよ!」
ハッと我に返る。
座り込んで1点を見つめ動かない椿の肩を揺する桐。
桐と椿が、遠藤の妹を殺した。
それは初めて聞いた事だった。
戸惑いを隠せないでいた。
椿を見たらすぐ分かる、どれだけ傷ついてるのか。
桐だって同じくらい傷ついてるはずなのに、そんな素振りは一切見せない。
長くいたら分かる。
桐は、自分の事より他人の心配をする優しい奴だって事くらい。
「椿!!」
桐がでかい声で呼びかけると、ビクッと肩を揺らす椿。
「また、僕らのせいでっ」
そう言って泣き出す椿。
桐は、椿を優しく抱き締め
「大丈夫だよ椿、金龍は死んで、ないっ…」
一緒に泣いていた。
誰も喋る事はせず、倉庫には2人の泣き声だけが響いていた。
ー蓮華side endー


