ー蓮華sideー
どうして龍神がトップに相応しいか、分かった気がした。
強さはもちろんだが、それ以上に仲間を信じる事がどこの族よりも強い。
銀龍は、意識を失った金龍を抱き抱えた。
その時に金龍のフードが取れた。
でも背を向けられてるため顔は見えない。
すると、
「銀」
今までどこかに行っていた黒龍がいつの間にか扉の所に居た。
銀龍は何も言わず歩き出したが、扉の所で立ち止まると、
「梶田希は俺達が預かった、心配しなくてもしばらくしたら返す」
それだけ言って姿を消した。
「は?希を預かった!?」
俺は信じられずに大声を出すと、平次が幹部室を確認しに行ってくれたが、首を振って出てきた。
「どういう事だよ!?」
いつだ、いつあいつらが希を!
「落ち着け蓮華、龍神は悪い奴らじゃないし、しばらくしたら返すって言ったんだから」
分かってるよ!
今回だって助けてくれたし、良い奴らだって事は分かってるけど!
…希、早く帰って来てくれ……
俺は……
お前の事が好きだって、気付いたんだ。
初めは、俺達の事見てもビビらねぇし、媚びてもこない''面白い女''だった。
なのに、希が笑ってるの見ると嬉しくなるし、辛そうだと俺も気分が落ちるし、他の奴らと一緒に居るの見るとムカつくし。
だから、俺の気持ち伝えてもないのに居なくなるなんて、許さねぇから。


