「うるさいっ」
そう言う遠藤の手は震えてる。
「そもそも、復讐なんてして妹が喜ぶと思ってんのか?」
どういう思いで自殺したのか、本人にしか分からない。
でも、少なくとも自分の兄に復讐なんてしてほしいわけない。
「これ以上罪を重ねる必要はない、大人しく…」
「黙れっ!」
パァンッ
「…っ」
あたしの声を遮った声と共に銃声が鳴り響き、脇腹に鋭い痛み。
そして、じわじわと温かい赤い液体が流れ出るのが分かる。
「金龍!!」
後ろで桐が叫んでる。
普通に痛いな、やっぱり…
でも、
「ほら、お前は、人を殺せない…」
手が震えていたとはいえ、こめかみや心臓を狙って撃ったら近くには命中するはず。
今こいつが撃ったのは右の脇腹。
心臓を狙って撃ってもこんな所に命中するはずがない。
「俺はっ、俺は……どうしたらいいんだよ!菊!」
崩れ落ちる遠藤。
あたしは清羅に目で合図を送る。
終わりの合図。
「黒は警察と救急車、お前らは奴らを抑えろ、1人も逃がすなよ」
「「「はい」」」
そう支持した銀は、あたしの所まで走って来ると、フラフラのあたしを支える。
「無茶してんじゃねぇよ」
「ごめん…」
あたしは立っておくのもしんどくなって、全体重を銀に預ける。
ウーウーウー
早いな…
悠太郎さんの事だ、あたし達が失敗するって思ってないから、あらかじめ近くにおいておいたんだろう。
そして、走って入って来る警官達。
中にいた紫龍と遠藤組の奴らは連れて行かれる。


