「俺は復讐するために来たんだ、終わるまで捕まるわけにはいかねぇんだよっ!!」
そう叫んだ遠藤は、予想通り懐から銃を取り出し、銃口をあたしに向ける。
「金龍!?」
蓮華の声には焦りが感じられる。
周りの空気も一気に張り詰めた。
「予定変更だ、今ここで2人を殺す。どけよ、お前も撃つぞ!」
桐と椿に銃口が向けられる。
とはいえ、2人の前にあたしが立ってるから、あたしに向けられたままなんだけど…
「お前に人は殺せない」
あたしは知ってる。
こいつが人を殺せないことを。
「お前今の状況分かってんのか?俺が引き金を引けば撃てるんだぞ?」
口の端をあげる遠藤。
そんな遠藤に追い討ちをかける。
「撃ってみろよ、ここかここに」
あたしは、自分のこめかみと心臓を指さす。
「……っ」
一瞬怯む遠藤。
こいつが人を殺せない理由。
それは、
「妹の死によって、死というものに恐怖を覚えたお前は、直接死に繋がる所は撃てない」
妹が死んだ事で、死に怯えたんだ。
復讐のためとはいえ、組に入ったからには人を殺す事だってある。
でもこいつは怖くて人を撃てない、撃ったとしても腕や足、腹の直接死に繋がらない所。


