今日は、8月6日。
戦いまであと2日って所なんだけど…
「あ、桐が僕のアイス食べたー!」
「もうこれは俺のだ!」
お前らには緊張感ってものがないのか!
どうせ、紫龍なんか朝飯前だ!とか思ってんでしょ。
余裕ぶっこいてんじゃねぇよ!
って、思わず怒鳴りたくなる。
そんな時だった。
「は?蓮華、これ…」
いつものようにパソコンをいじっていた颯斗が何かを見つけたようで、険しい顔をしてる。
差し出されたパソコンを見た蓮華も、眉間に眉を寄せてる。
「どういう事だよ、おい颯斗、すぐに下の奴ら集めろ!」
え、何?
一体何がどうしたの?
颯斗はすぐに部屋から出て行った。
「これを見ろ」
そう言って、あたし達に見えるようにパソコンを差し出してくる。
''8月6日午後1時、紫龍は紅蓮を潰す''
…っ!?
日付と時間が変わってる!?
「お前らも今すぐ準備しろ」
椿と桐も、さっきまで騒いでたのが嘘のように真剣になって、戦いの準備を始めた。
「希はこの部屋から出てくるなよ」
「…うん」
あたしが大人しく返事をすると、みんなはバタバタと部屋を出て行った。


