「何言ってんだよ!HRが終わってからは、俺がずっと希ちゃんの傍に居たんだ!貴子の所には行ってない!」
僕から俺に変わってるし。
それにこれは事実。
でも、月影の裏切り者と認識されてしまったあたしを庇う事で、千歳まで被害にあってしまう。
「千歳、お前はそいつを庇うのか?」
ほらね。
仲間より彼女を信じるんだ。
最低だな、こいつら。
こんな所、あたしの方から願い下げだよ。
「希ちゃんはやってない!」
このままじゃ、千歳まで月影に居られなくなる。
だからあたしは、
「千歳、もういいよ」
静かにそう言った。


