「んっ…んぅ……」
リビングのソファの上で担任に跨ってキスしてる母さんを。
先生に何してんだよって、止めようと思ったんだけど出来なかった。
担任も母さんの頭を引き寄せてキスを受け入れてたんだ。
昨日まで、
「あたしはこんなにも愛してるのにどうしてあたしじゃないの?」
って言いながら俺を殴っていたのに。
捨てられても愛してる男じゃなくて、愛していなくても愛してる男を選ぶ。
それから俺は女を信じられなくなった。
その家も飛び出した。
でも行く所がなくて、路頭に迷っていた俺を助けてくれたのが、蓮華だった。
「紅蓮に来い」
って。
俺が入った時には、他の4人もいた。
だから俺も一緒になって喧嘩した。
学校も行かずに喧嘩ばっかりしてたら、いつの間にか幹部になってた。
ー洋介side endー


