「でも何で反対してたのに?」
「清羅は、また同じような事があれば今度こそ希は壊れるって言ってたけど、竜(リュウ)さんに怒られたんだ」
竜さんっていうのは、父さんの事。
「希が自分で決めたんだから、少しは人を信じてみようと思ってるはずだ、それをお前は邪魔するのかってね」
っ…
父さんもあたしが報告に行った時にはもう知ってたんだ…
だから、頑張れよって……
「心配なら近くで見守ってやれって言われたから、俺らもこっちに来たってわけ」
2人共希の事が心配なんだよ、あ、僕もね。
そう続けた。
もう、みんな優しすぎ…
「清羅も今では紅蓮の事信用してるから、希を助けてくれるって思ってる」
清羅……
ありがとう。
「だから、清羅のためにも今は海に行く事だけを考えて?」
「うん」
すると、
キィーーッ
あたしの声と同時に、控えめに屋上の扉が開いた。


