コンコン
「入れ」
「失礼します」
中に入ると、いつものように読書をしている父さん。
「一体今日はどのようなご要件で?」
あたしは父さんの前まで行くのではなく、父さんと向かい合うように置かれたソファに腰を下ろした。
「焦るな、清羅が来るまで待て」
別に、焦ってないけど…
コンコン
来た。
「入れ」
入って来たのはもちろん清羅。
何も言わない清羅は静かにあたしの横に腰を下ろした。
「お前達を呼んだ理由を率直に言うと、遠藤(エンドウ)組が最近勢力を伸ばしている」
遠藤組。
全国No.10にいた組、それが最近No.9、No.8、No.7を潰し、勢力をつけ、どんどん上に登ってきているらしい。
しかも、遠藤組は銃、鉄パイプなどの武器を使う。
しばらく大人しかったから放置はしていたものの、こうなったからには潰せ、と。


