「あ…」
清羅と目が合った。
何か言いたげな、そんな目。
少し、いや割と危機を感じるから、あたしは見てないフリして足早にその場から逃げる。
そして、教室に入ると、机に突っ伏してる椿。
「ねぇ、椿どうしたの?」
あたしは自分の席に座ると、後ろの席の洋介を振り返った。
「お前があんな事言うから、遅くまで勉強してたんだよ」
え、まじか…
何か可哀想に見えてきた。
「あと2人も多分こんな感じだろうな」
あと2人…
桐と平次ね。
ごめん、3人共、海のために頑張って!
そして、椿はテストが始まるギリギリまで寝ていた。


