「だからか、俺の情報、隠してたのに誰かに入られた形跡あったから」


うっ…


ごめん、それはあたしです……


「本当に、ありがとね」


いきなり足を止めてあたしに頭を下げる颯斗。


「え、ちょ、止めてよ!」


まだ住宅街で人通りが少ないとはいえ、こんな所で頭を下げられるなんて恥ずかしい。


「だから、みんなも助けてやってほしい」


「え?」


「洋介、桐、椿、平次それに蓮華。それぞれが辛い過去を今でも引きずってるんだ」


辛い過去…


分かってる。


みんなが何かを背負ってる事くらい…


だから、あたしが救うんだ。


それが、今のあたしの任務だから___