「ちげぇよ、俺は貴子だけだし。ただ、また次いつ襲われるか分かんねぇ女の子を放っておけねぇだろ?」 いつ、襲われるか分かんねぇ女の子、ねぇ… 襲われたこと、ないんだけどね。 でも貴子は、俺は貴子だけっていうセリフに頬を染め、 「哲、優しいもんね、分かったよ」 すんなりとOKを出した。 「お前らもいいな?」 再度、残りの3人に問いただす。 「うん」 「あぁ」 「いいよ!」 それぞれが承諾して、あたしは嬉し涙を流す。 「ありが、とう、ございます…」 ________