まぁ、自分でもこんな冷たい声出るのかってビックリしたけど。


「どうせ否定しても信じてくれないんでしょう?それならなにか言う必要ある?」


「っ!愛弥ちゃんに謝れって言ってるんだよ!!」


強がってんのがバレバレだよ?想羽。


「私はやってない。」


「お前まだ否定すんの~?」


普通に言ってるつもりだろうけど。顔が引きつってるよ?拓哉。


「はぁ。分かったよ。私がやりました。すみませんでした~。もう近づきませーん。・・・これでいいでしょ?ばいばい」


私はそう言って階段を降りる。


「あっおい!」


後ろでなんか言ってたけど気にしない。


きっと今私はすごく冷たい顔をしてるんだろうな。


気づいたら感情なんて無かったし。


結局人はみんな裏切るんだね。


人を信じた私がバカだった。


もう人なんか信じない。