とりあえず、ここにいるのがバレたらまずいから・・・。教室戻ろう・・・!


私は急いで戻ろうとした。・・・けど。


ガシャンッ!


という音がして。私は恐る恐る自分の足元を見る。


ああ、そっか。足が掃除のロッカーに当たっちゃったんだね!!・・・なんて言ってる場合じゃない!!


ど、どどどうしよう!?


バレた・・・よね?


確実にバレたよね・・・?


あああ!どうしよ!?


逃げる!?いや、無理か。


え、待って。え??なんで来んの!?


「あっれぇ~?なんでこんなところにいるのかなぁ~?咲坂さん?」


っ!他人行儀な名字呼び。


感情に蓋をできない・・・!


なんでよ!?昔は感情なんて無かったのに!!なんで感情をなくせないの!?


「咲坂さん。ここが雷龍のたまり場だって知ってますよね?なんでここにいるんですか?」


「だいたいさぁ!愛弥ちゃんを虐めておいて、よくここに来れるよね?僕信じられなぁい!」


言葉が胸に突き刺さる。


でも私の口から出てくる言葉は。