Truth princess or untruth princess



いつも通りソファに座った。


そして、話そうと思って、倉庫に入る前と同じようにペンダントをぎゅっと握る。


「音羽ちゃん、それ・・・!その、ペンダント・・・」


「え?」


真琴が私のペンダントを見ながら言う。


「それって、誰かから貰ったの?」


「・・・うん。そうだよ。」


「誰に貰ったの?」


なんでこんなに聞いてくるの?


光輝の事を知ってるの?


「私の―――・・・彼氏。」


「ええ!?音ちゃん彼氏いたの!?」


「・・・うん。いたよ。」


「過去形?」


真琴が聞いてくる。


「うん。だってもういないから・・・」


「誰にもらったの?」


「なんで言わなくちゃならないの?」


「それは――・・・。」


「私はまだ言いたくない。完璧に信じたわけじゃないもの。」


嘘。


もう信じてる。


「音羽ちゃん、そのペンダントをくれたのは、音羽ちゃんの彼氏は・・・小野寺光輝-Onodera Kouki-?」


「っ!なんで・・・知ってるの!?」


「光輝は俺の幼なじみで親友だったから。」


「そんなっ!!」


どうしよう。


光輝の友達なら・・・。


私が光輝を殺しちゃったんだもん。


恨んでるはず。憎んでるはず。


真琴も私から離れてくの?


真琴がこっちに近づいてくる。


「や、だ・・・。来ないで・・・!ごめんなさい!!」


そう言って私は目を強く瞑る。