私は涼ちゃんと歩いて家に帰る。
バイクだとくっつかないといけないから、私は乗れないんだ。
だから30分くらい歩いて家まで送ってもらう。
涼ちゃんと他愛のない話をしていればすぐに家に着く。
「涼ちゃん、送ってくれてありがとね!ばいばい!」
「・・・あのさ、音ちゃんはなにか隠してる?」
「え・・・?なんにも隠してないよ?」
ニコッと作り笑いをして涼ちゃんを見る。
「だってさ・・・、音ちゃん、作り笑いなんじゃないの?それ。ずっと思ってたんだけどね。」
「・・・きづいてたの?」
「うん。たぶん僕以外も青嵐の幹部はみんな気づいてるよ。」
「そっか・・・。じゃあ明日倉庫で話すよ。学校ないし。」
「ホントぉ!?音ちゃんの闇を僕がちょっとずつ晴らしてあげるからね!」
「私の闇を・・・?無理だよ・・・。私にはもう導く光はないから・・・。」
「・・・じゃあ僕が光になってあげるよ!音ちゃんに導く光を上げるよ!!」
「ありがとう。」
「じゃあ明日は10時にここに来るからね!絶対だよぉ?」
「うん!またね!」
「ばいばい!」
そう言って私は自分の家があるマンションに入った。
