私達はその後青嵐の倉庫に行った。
そして、倉庫の前に来たところで気が付いた。
誰が総長?誰が副総長?
「あのさ。総長と副総長って・・・誰?」
「「「「・・・」」」」
「ふふっ。陸が総長で真琴が副総長だよぉ。」
笑いながらそう言った涼都くん。
「ありがとう。涼都くん。」
私がそういったら、
「ぶぅ。”涼都くん”じゃなくて、”涼ちゃん”がいい。」
と、頬をふくらませながら涼都くん、じゃなくて、涼ちゃんが言った。
「ゴメンね?涼ちゃん。」
「いーよ!!」
「俺らも呼び捨てでいいよ。」
「分かった!真琴、陸、改めてよろしくね!」
「おう。(うん)」
私たちはそんな会話を終え、倉庫のなかに入った。
反対されるかもしれない。
あの時と同じように、汚いものを見るような目で見られるかもしれない。
けど、みんながいればたぶん大丈夫。
これは最後の勇気だから。
人を信じるための最後の勇気。
私は震える手をギュッと握りしめた。
