・・・そういえば、羽紅以外の名前知らない・・・。


これから仲間になるのに?


聞いた方がいいよね?


「・・・あの、さ?私、羽紅以外の名前知らない・・・。」


「「「「え"」」」」


「そういえば言ってなかったね。ごめんね。とりあえず、俺は柊真琴―Hiragi Makoto―だよ。よろしくね」


そう言って、笑いかけてくれた真琴さん。


「じゃあ僕ね!!僕はぁ鈴村涼都―Suzumura Ryouto―だよぉ。よろしくねぇ!」


可愛い感じの男の子が涼都くん。


「俺は佳景陸―Kakei Riku―だ。よろしくな。」


そう言った陸さん。


「俺は知ってるよな。咲坂羽紅。改めてよろしく!」


みんな笑ってて。


ああ、大丈夫だなって思った。


「あとさ、青嵐が暴走族ってことは知ってるんだけど、強いの?どんな所?」


「・・・なにも言ってなかったね。青嵐は全国1の暴走族なんだよ。まあ、だから強いかな。青嵐がどんな所なのかは、これから行けば分かるよ。」


「そ、うだね。ありがと!」


そう言ったら、みんなは笑ってて。


さっきも笑ってたけど、みんなよく笑うんだなぁって思ってたら自然と頬がゆるんだ。


「!音ちゃん初めて笑ったねぇ!良かったぁ!」


そっか。私、笑ってなかったんだ。


「さて、そろそろ倉庫にでも行こうか。」


「そうだねぇ!」


「行こう。音羽ちゃん。」


「はい。真琴さん。」


「・・・これからは敬語じゃなくていい。」


「え?」


突然陸さんに話しかけられからおどろいた。


「タメ語で話せ。・・・仲間なんだから。」


「え、は、い・・・あっうん。」


「フッ。それでいい。」


私たちはその後、青嵐の倉庫に行った。