「あっ!目が覚めたんだね!!大丈夫?えっと・・・音羽ちゃんだよね?」
「・・・」
私はコクっと頷く。
「そっか!良かった。倒れるから心配したよ!!こっちおいで?」
そう言って私の腕を掴む。
ヤメテ・・・キモチワルイ・・・
「やめてっ!」
私は手を振りほどく。
「えっどうしたの?」
近づいてくる男の子。
「っやめて!!来ないでっ」
私は頭を抑えてゆかにしゃがみこむ。
「やだやだやだ・・・」
「え、あ、ごめんね。大丈夫。触らないから。おいで?」
恐る恐る顔を上げると、男の子はさっきよりも少し距離をとってくれていた。
優しい人もいるんだな・・・。
「う、ん・・・」
私は男の子の後ろをついて行った。
そこにあったのはテーブルを囲むようにして置いてあるソファで。
「ここに座って?」
そう促されたソファは1人がけだった。
「・・・」
私は頷いてソファに座る。
向かい側には羽紅がいる。
怖い・・・。
