「ん・・・、ここ、どこ?」
目が覚めたら、知らない部屋にいた。
黒を基調とした、シンプルで必要最低限のものがなさそうな部屋。
なんでこんなところにいるの?
起きたばかりで働かない頭をフル回転させて思い出す。
えっと・・・いつも通り空き教室にいて、そしたら羽紅達が来て。
羽紅に腕をつかまれて取り乱して・・・
過呼吸になった私を可愛い感じの男の子が心配して触ってきて、それでまた過去を思い出して、倒れた・・・んだよね?
とりあえず、ここから出よう・・・!
この部屋にはドアが2つ。
どっちに行けばいいの?
ベットのすぐ近くにあるドアに近づくと少しだけ人の声が聞こえた。
私は静かに恐る恐るドアを開けた。
